

白内障モデル動物
白内障モデル動物には、人為的に水晶体構成分子の秩序性を乱して混濁化を誘導する実験的白内障と水晶体が分化・形成する過程で分子構成が乱れて水晶体の混濁に至る遺伝性の自然発症的白内障があります。臨床的にヒトで多くみられる糖尿病白内障や後発白内障、ステロイド白内障などを再現した白内障モデル動物があり、自然発症糖尿病白内障モデル(OLETF)や後発白内障を再現する針刺入による水晶体創傷治癒モデル、遺伝子改変白内障モデルなどは白内障発症機序の解明に関する研究や創薬スクリーニングに応用されています。また、CRISPR-Cas9システムなどのゲノム編集技術を利用して作成された遺伝子ノックアウト動物を用いた白内障の病態解析も進められています。さらに、眼内レンズ挿入試験など手術手技が関与する場合、眼球の大きさがヒトに近いウサギを用いた後発白内障モデルなどが利用されています。ステロイド白内障は、全身疾患の治療に使用される内服薬と喘息などで使用する吸入薬の長期服用によって好発する白内障です。グルココルチコイド(GC)誘発鶏胚白内障モデルは、GCの全身投与で白内障が発症する動物モデルであり、GCが肝臓に作用して生成した過酸化脂質などの酸化性ストレスが水晶体に移行して起こると考えられています。
以下に、本稿で概説した白内障モデルを用いた日本白内障学会会員による研究業績の一部をご紹介します。ご興味をもたれた方は是非、事務局までご連絡下さい。 参考資料
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