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小児白内障
 白内障というとお年寄りの病気と考えられがちですが、実は赤ちゃんから20代の若者でも全ての年齢で生じます。学童期以前の白内障は、遺伝性のものや外傷によるものが多く、10代以降はアトピー性皮膚炎に伴うものが多くなります。
 幼少期、特に赤ちゃんの白内障では、他の年齢とは違った特別な配慮が必要となります。言葉をしゃべれるようになるためには、両親からの訓練が重要なことは、皆様もよくご存じと思いますが、実は視力も生まれつき1.0のようないい視力を持っておらず、細かなものを見る刺激によって、生後の0.1以下の視力から6歳児に1.0くらいまで伸びてきます。視力を獲得できる時期は、生まれてすぐから6歳程度まで、特に1歳未満が大切です。この時期に、白内障になり治療をうけないと、0.1以下の視力のまま育ち、その後治療を受けても視力がなかなか上がらなくなってしまいます。これを弱視といいます。そうならない前に、できるだけ早めに専門医の診察を受けることが重要です。
 
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